「アルト」

話が飛びまくりですが、私の合唱人生は、基本的にアルトでした。
実際、コロラトゥーラ・ソプラノ、と呼ばれる、
モーツァルトオペラ「魔笛」の、かの有名な「夜の女王のアリア」が
歌える音域まで、訓練すれば出るとは言われたのですが。


中学に入って、初めての音楽の授業で、
パート振り分けられますよね。
男の子で、声変わりをすでにしている子はバスに行ったりとか。
そこで、女声はたいていソプラノが人気なのですね。
メロディーが歌えるということと、アルトはわけがわからないから。笑
ちなみに、私は「争うのも面倒くさい」という理由で、アルトに落ち着きました。
思えば、その時に、ヴィオラを選ぶ素養はできていたのですね。


高校の合唱部でも、同じ現象が起き、
結局、ずーっとアルトに。
私の名前の頭文字「A」と、アルトの頭文字が同じだったこと、
表向きは目立たないのに、やり方次第では絶大な音楽効果が
得られるという、創意工夫がやりたい放題なところが
ものすごく気に入ったこと、
高音があまり得意でないこともあって、
次第に「中音域」にはまっていきました。


…今でも、たぶんこれを1stヴァイオリンでやったら
総ツッコミだろうなぁ、と思うようなことも、
結構やっちゃってます。笑
指揮者に指摘される、ギリギリのところで戦う面白さ。
そして、メロディーを演奏しているあの人々が、
あれだけ自由に歌えるのは絶対自分たちのお陰だ!
という勘違いも、常時励行中です。笑


この自由さが、きっと性に合っているのでしょうね。
もちろん、色々な楽器を演奏したい人がいるからこそ、
こんな性分の私が生かされているわけで、
それは本当に感謝しています。