負けず嫌い

さて、私の入部当初のびよらパートは、
4年生=不在
3年生=2人
2年生=2人
1年生=1人←私
こんな状態だったので、本番も半分くらいはエキストラ(お手伝い)さんでした。

で、大学オケにはありがちなのですが、
びよらって、ヴァイオリンからあぶれた(失礼)人とか、
ジャンケンで負けた人とか、騙されて入っちゃった人とか、
とにかく(弾けなくても)目立たなくて済むとか、
そういう人が多いわけです。
…いや、当時の先輩がそうだったわけでは決してないのですが。

「びよらは弾けなくても、まぁ仕方ないよね」

初心者ばっかりだし。
と言われるのがものすごく嫌だなぁと思いました。

ちなみに、先述のとおり、私には時間があまりありません。
なので、昼休みにご飯を早く食べて練習、
休講になったら練習、放課後に練習、
とにかく毎日5分でいいから楽器に触る。
うまくいけば1時間練習できる日があり、
短ければ5分。
平均しても、1日30分くらいだったと思います。

そして最大の難関。
『譜面が読めない…』

ずっと、ピアノを弾いていたので、音感は悪くなかったのですが、
ヴィオラの“ハ音記号(アルト記号)”というやつは、
メジャーなト音記号ヘ音記号からそれぞれ“1オクターヴと1音”違う譜面です。
この“1音”がすごく厄介で、
私はト音とヘ音が読めるだけに、譜面がちゃんと読めるようになるまで
実に1年間かかりました。
(なので、生まれて初めてのオケの本番は、全部暗記。今は無理ですが…)

とにかく、先輩にはかわいがられ、練習のかいもあってか、
2年生になる頃には、そこそこ弾ける子という扱いになっていました。

とにかく、同期の経験者たちと肩を並べても、
自分が恥ずかしくないように、なりたかったのです。